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                              2019-04-15

MEDICA 2019:新たな展示ホール構成で出展者がそれぞれの存在感強化を図る

● デュッセルドルフで開催される世界最大の医療機器専門見本市MEDICA 2019(会期:11月18日~21日・同時開催COMPAMED 2019)の出展申込締切段階で、明らかに見えてきたことがある:出展者は、新設のホール1や刷新される展示ホールの一部製品構成変更に前向きであり、この機会に出展者自身の存在感をさらに強化しようという傾向である。需要が増大するも厳しい市場環境の中で、メッセ・デュッセルドルフは、MEDICA 2019にて再び60カ国以上から5,000を超える出展参加を予定している。

 

「貿易摩擦や利益幅圧迫増大、Brexit といった厳しい市場状況は出展者がそれぞれの強みを結集するように迫られており、MEDICAも例外ではありません。そこには、将来的テーマと成長市場の確実な取り込みがあります」と、主催者メッセ・デュッセルドルフの取締役、W.ディーナーは述べた。デジタル化は明らかに市場の発展をリードしており、MEDICAも織り込み済みだ。この点は新たなホール構成の構築、コンファレンスやフォーラムと連動したプログラムに反映されている。「戦略的にデジタル変革に乗り遅れることなく、その波に乗れるなら、将来的にその医療技術は競争力を維持できるでしょう」と、W.ディーナーは述べている。

    
数年にわたり注目を集めるソフトウェアとハードウェア、特に医療技術と電子医療分野における発展とさらなる集中を踏まえ、MEDICAの情報通信技術の展示ホールは15からホール13に移動し、電子医療機器の展示ホール(ホール9~14)と直結する配置とする。コミュニケーションと情報プラットホームであるMEDICA CONNECTED HEALTHCARE FORUMとMEDICA HEALTH IT FORUMも同時にホール13に移動となる。これら両フォーラムは、直近のMEDICAにおいて少なくとも一万人の来場者の注目を集める結果となり、また、デジタル・ヘルスケアのトレンド関連全てのセッションとプレゼンテーションでは参加者の関心を強く引きつけた。デジタル技術で企業したスタートアップのためのプラットホームであり、ウェアラブル・テクノロジー・ショーとして製品デモも行われる大型ジョイント・スタンドのテーマ・パーク、MEDICA START-UP PARKも同様にホール13へ移動し、今回も注目は必至である。

 

他方、外科手術用器具メーカーの出展は、ホール13から移動し、ホール10と11で画像診断テクノロジー(例:内視鏡検査)や、現代的なハイブリッド手術室への完全なソリューションに関わる医療従事者向けのテーマ別配置になる予定である。「パフォーマンスとコスト面に関し、様々な医療行為ワークフローの中でも手術室部門は恐らく最も関連するインターフェースと思われ、特に病院経営を成功に導くにはとても重要です。MEDICAでは凝縮されたスペースの中、歩行距離を短縮することで、最高水準のテクノロジーと手術室業務組織をビジターの最高意思決定者にお見せします」と、W.ディーナーは述べ、新たなホール構成が専門ビジターにもたらす明確な利点を強調した。    
 

好機を捉えたデジタル変革– MEDICAは最適なプラットホーム    
KUKAとHURは、競争的な環境下でデジタル変革を特別な好機と捉えており、MEDICAを国際事業展開に最適なプラットホームとして評価する出展企業となる。例えば、HURはコンピュータ支援トレーニング機器をすべての企業活動のコンセプトとしている。このフィンランド企業にとって、MEDICA出展は伝統であり、「そして、これには理由がある」とHUR代表取締役副社長のL.カルヤルオトは述べ、次のように続けた。「MEDICAでは我々のイノベーションを提示し、世界中から来場した顧客と会い、ディストリビューターに製品理解を促し、定期的に新たな人脈づくりをしています」 

   

産業用ロボットのグローバル・プレイヤーで、オートメーションとロボティックスの研究開発を専門に取むKUKAも、MEDICA 2018ではLBR Med(多様な医療技術分野アプリケーション向け高感度軽量ロボット)を出展し、話題を集めた。同社は今年のMEDICAにおいて「KUKAイノベーションアワード2019」という独自のユニークな展示をする予定だ。同アワードの今回のコンセプトは「Healthy Living(健康的な身体作り)」で、受賞者には2 万ユーロが授与、KUKAのアワードは世界No.1の国際医療機器見本市において注目を集めることとなる。同アワードは、企業や大学の開発者、研究チームが対象で、ロボット・ベース・オートメーション分野でのイノベーション・スピードを加速させ、研究から産業レベルへの技術移転を強化する狙いがある。5名のファイナリストはすでに選考済で、それぞれのコンセプトをMEDICA 2019でライブにて発表する。彼らのテーマは、ロボット支援による腸癌診断や神経外科治療からロボット支援用脊柱微細骨折療法までと、多岐にわたっている。
 

存在感と新たな出展リピーターの拡大    
MindrayとZimmer MedizinSystemsは、MEDICAで自国の国旗を掲げ、それぞれの存在感を拡大している出展者である。大手医療機器メーカーMindrayは、異なる医療分野のターゲットへのアプローチを更に明確にするため、2つのブースを異なる製品群ホールにて展示する予定である。従来通りの電子医療機器のホール9に加え、診断検査機器のホールでもあり新設となるホール1に、臨床検査用アプリケーションを出展予定だ。

    
MEDICAで高い出展効果を得ているZimmer MedizinSystemsも、異なる製品ホールへ2つ目の展示ブースを出展予定となった。診断、治療や美容医療など幅広く医療機器製造を行うZimmerは、従来のホール9での電子医療機器の展示だけではなく、物理療法のホール4にもブースを設置予定となる。2018年の年商が過去最高を記録した同社のMEDICA出展での成功は偶発的なものではなく、良い準備から産み出された。その一つが2万人の医師とセラピストに事前に配布した入場引換券(Admission Ticket Voucher)である。同社のCEO、A.ジマーはこれらを踏まえ「我々のブースは千客万来でした。MEDICAは長きにわたり弊社と共存しており、同展への出展で我々はすべての目標を達成しています」と述べている。

    

また、完成間近となる新ホール1(診断、臨床検査製品)にはグローバル・プレイヤーであるAbbottとEuroimmunがMEDICAにカムバックとなる。既存のホール3と新設のホール1がカバーする検査・診断エリアにおいて、両社はイノベーティブなソリューションを出展する予定だ。同ホールに隣接する南口も刷新され、出展者、ビジター双方をMEDICA 2019はお迎えする。
 

MEDICA 2019の新たなホール構成は以下となる:ラボ/検査/診断(ホール1+3)、物理療法/整形外科(ホール4+5)ディスポ製品(ホール5~7+7a)、電子医療/医療技術(ホール9~14)、情報通信技術(ホール13)、ナショナル・パビリオン(ホール15~17)。

 

各種コンファレンス・スケジュールが確定    
メッセ以外にもコンファレンス・プログラムはMEDICAの魅力の一つであり、2019年のコンファレンス・スケジュールもすでに確定している。例えば、DiMiMED(災害と軍事医療向けコンファレンス)は11月18~19日にCDD コングレスセンター・デュッセルドルフ(CCD Süd)で開催決定。医学 + スポーツに特化したMEDICA MEDICINE + SPORTS CONFERENCEは11月20~21日開催で、予防とスポーツ医学療法がテーマとなる。  

 

第42回ドイツ病院コンファレンス(German Hospital Conference)は、 理学療法に特化したMEDICA PHYSIO CONFERENCEと同様に、各病院の意思決定者向けの業界をリードするプラットホームであり、主としてドイツ語スピーカーの専門職で構成されている(11月18~21日開催/CCD Ost)。MEDICA PHYSIO CONFERENCEは療法実践型プレゼンテーションでもあり、理学療法士、スポーツ医学スペシャリストや整形外科医を対象とし、専門的な臨床現場がテーマとなる(2019年11月20~21日開催/CCD Süd)。    

 

MEDICA 2019との高いシナジー効果を産み出すCOMPAMED 2019も例年通りホール8aと8bにて同時開催される。約800の出展企業が医療機器製造に必要な技術、部材を出展するCOMPAMEDは、メイン・ビジターとなるエンジニア、開発担当者との技術的な商談の国際的なプラットホームとなる。

    
昨年のMEDICAとCOMPAMED両展には155カ国から合計120,116名の業界ビジターが来場した。

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